冬虫夏草って一体何なの!?

冬虫夏草はどうやって育つの?

2020年12月17日 10時44分


冬虫夏草は、生物と菌糸との壮絶な戦いが繰り広げられたことによって育ちます。
では、冬虫夏草がどのように育つのか、天然の冬虫夏草の場合と人工栽培の場合の両方を、順を追って見てみましょう!
 
①菌糸が昆虫の体内に侵入する
天然に育つ冬虫夏草の場合、他の冬虫夏草の胞子嚢から放出された胞子が風に乗って来て、昆虫の幼虫やサナギ、成虫の身体に付着し、
この胞子から菌が昆虫の体内に入っていきます。
人工栽培の場合は、人間が昆虫の身体に菌を植えつけます。
その後、菌は、じわじわと昆虫の体内で菌を増加させていきます。
 
②昆虫が体内から免疫物資を分泌して菌と戦う!
昆虫は、菌が侵入したことが分かるため、その菌を殺そうと、免疫物質を分泌して戦います!
 
③菌が勝って昆虫が死ぬ
この戦いの結果、菌が勝ちます!
菌は、昆虫の体内いっぱいに菌糸を感染させるため、昆虫は免疫物質を分泌しても勝つことができずに、死んでしまいます。
 
④菌が栄養を蓄えて冬を越す
天然の冬虫夏草では、昆虫が死んだ後、菌は、昆虫にある栄養をいっぱいに蓄えて冬を越します。
人工栽培の場合では、きのこが順調に育つように環境の管理をしながら収穫の時期を観察します。
 
⑤初夏の頃に昆虫の体内からキノコを生やす
初夏の頃になると、栄養を蓄えたキノコ菌が、棒状の子実体を伸ばします。
最終的に冬虫夏草になるときは、昆虫が菌と戦っていた頃に分泌した免疫物質のおかげで栄養価が高い冬虫夏草ができるのです!
人工栽培の冬虫夏草の場合では、キノコが胞子を放出してしまうと枯れてしまうので、その前に製品にします。